● 具体的な課題
1.今般の拠点形成の第一の課題は、優れた研究者・研究機関の活動を集約し、組織化することである。さらに、拠点間のネットワークを構築し、研究・教育・情報面での連携を強化することが求められている。以下の6 つの拠点は、それぞれの特性をもっており、その特性を生かしながら、有機的なつながりを作って、共同研究、情報の流通、人材の共同養成などを通じて、中国研究の組織化とレベルアップをはかることを目標とする。
2. 第二の課題は、変容のさなかにある中国の現状認識と将来展望について、人文・社会・自然の諸学が共同して地域を総合的に解明することである。また、諸学の協働や融合とともに重要なのは、対象である中国自身の研究者、研究機関との直接・間接の共同作業を行うことである。中国での現地調査が第三者にはむずかしいこと、中国自身が、自国の分析に外国人研究者との共同作業を望んでいること、などがその主な理由である。また、地域研究をレベルアップさせるには、対象地域との共同作業がもっとも適切な方法でもあるからである。
3. 次世代研究者養成面でも、研究・教育機関の連携が強く求められている。高度な研究人材の養成は、1大学、1機関だけでは不可能で、全国的に推進されなければならない。各拠点において大学院教育の充実などを通じてそれぞれの人材養成のレベルを引き上げながら、拠点間の共同研究会や情報ネットワーク、中国との共同調査・研究などを通じて、国際レベルの現代中国研究をになう次世代研究者を養成する。
4. 第四の課題は、さまざまな態様の文献・情報・データが各大学・機関に散在し、しかもその間の透明性や連携が低い状況を変える必要がある。本プロジェクトは、電子情報を含む情報・データについて、拠点内外の現代中国研究機関の間で情報ネットワークを作り、情報・データ面での集中と研究者への便宜の提供とを課題とする。歴史档案館をはじめとする中国の諸文書館の資料・データの情報についても、一定のネットワークを構築する。さらに可能であれば、日本における現代中国研究についてのデータベースの構築も視野に入れたい。
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